実家での事件で学んだこと_工務店の仕事とは何か?

庭木の台風被害

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建築家とつくる「木の家」
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コバヤシ建築スタッフ太田慎吾のブログです
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昨年夏の出来事ですが皆様もご存知のように台風の被害がここ静岡でも散見されました。
あにはからんや掛川の私の実家でも庭木の梅の木が台風の強風によって幹の根元で裂けてしまいました。
それがこのアイキャッチ画像です。(をや)
樹齢はというと、私が生まれたときにはあったようですので60年以上かと思われます。
家人は梅の木が裂けた事実よりも樹木の半分が隣のオタクへもたれかかっていることに
大きな衝撃を受けたらしく、翌日には同じ市内の別の場所に住む私へ電話がかかりました。
誰に助けを求めようか迷ったようですが私が工務店へ務めているのでとにかくなんとかしてくれるだろうと
思ったということです。ですが今回の記事にもある「事件から学んだこと」というのは、この植木の話では
ありません。
それは、何気なく台所を覗いたところ古いキッチン設備のはずが私の知らない間に新しいピカピカのシステムキッチン
へ入れ替わっていたことに端を発します。正直、かなりのショックを受けました。
これはちょっと当事者でないとわからないかもしれませんが、倒木の処理を頼むくせに
なぜ、より本業に近いはずのキッチンの工事を依頼してくれないのか?
そんなに俺のことを信用出来ないのか?きっと大学を中退したことを未だによく思っていないのだろう…と
大昔の出来事を心の奥底から引っ張り出して針が極端に反対方向へ振るのは私の悪い癖です。
暫くの間、誰にも言えずにくよくよと考え込みました。こんなことが会社の皆に知れたら恥ずかしくて死んでしまう。
仕方がないので請求書を郵送する時にコメントを寄せようと考えました。
「梅の倒木の片付けではなくキッチンの仕事を任せて欲しかった…。」と。
そんなものを送ったので余計のこと顔を合わせにくくなり、これは初秋の出来事でしたがなるべく顔を合わせぬよう
実家を避けているうちに年末になりました。そして、クリスマスが過ぎた頃おふくろの顔を見に実家へ寄った時に
思い切ってそれとなくこの話題を口にしてみたのです。
年老いた母親に恨みがましいことを言ってしまったようで、なにか申し訳ないことをしてしまったようなその場が
妙に嫌な雰囲気になりました。まぁ、自己嫌悪ってやつです。
一応伝えたからこれでなにか突破口が出来るだろう。
開けて新年の元旦、恒例の年頭の挨拶へ実家へ行きましたが、なかなかこの話題がでません。
お茶をいただき、チーズケーキを食べ、二杯目のコーヒーを頂く頃、実兄からついに
「やぁやぁ、キッチンの仕事欲しかったか?悪かったな。」という言葉が出ました。
「ずいぶんケチくさいことを言うようだけど、そっちが本業なんで次回は頼みますよ。」と俺。
たったこれだけで終わってしまった小さな事件だった。
兄いわく「キッチンなんていうものは工務店に作ってもらうものじゃなくて、ショールームへ行って買ってくるもんだろ?」
びっくりしました。実に勉強になりました。
これが消費者というものです。血縁者であってさえ、職業として実際何をしているかよく知らない。
我々、工務店に所属する人間は「工務店」とは何を仕事にしているのか十分丁寧に宣伝広告する必要があるということです。

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