住宅の耐震補強工事 補助金制度の枠があるうちにやろう

皆さん こんにちは。 企画設計の太田です
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
建築家とつくる「木の家」
静岡・焼津・藤枝・島田・金谷・菊川・掛川
コバヤシ建築は家づくりの難問を解決します
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

2017/08/26付の朝日新聞digital版に「南海トラフ、予知難しい 防災会議、対策の見直し求める」というタイトルの記事が載りました。その記事によれば「東海地震を含む南海トラフ地震について、国の中央防災会議の作業部会は25日、地震の予知を前提としない現実的な防災対策をとるよう国や地方自治体に求める報告書をまとめた。」とのこと。

複雑系の学問的知見によれば、気象や災害や経済現象を未然に予知するのは原理的に不可能だということは早くからわかっていて、やっぱりそういうことになったかと妙に腑に落ちたわけですが、当事者である静岡県民としては今まで他県に比べてたくさんの防災関連の補助金を頂いていてちょっと心苦しい、という気持ちもあります。今まで頂いた補助金制度で得られた成果を今後のノウハウとして他県へ還元できないかななどと考えたりもします。

しかしなんですね、同紙別ページの「南海トラフ地震の被害予想」のアプリでも分かる通り、静岡県の被害予想として11万人近い死者と32万件に上る建物の倒壊が予想されている、ということをどう受け取ったらいいのでしょう。今ある補助金制度が無くなるということも視野に入れたほうがいいのか。

静岡県では「TOUKAI-0(とーかいぜろ)」という、住宅の耐震補強の設計費用と施工費用に対しての2段階の補助金制度があり、市町村の地方行政単位でその内容はまちまちですが、大雑把に言って耐震設計に対して10万円前後、その結果を受けて実際に工事に踏み切った場合は耐震補強工事の費用に対し80~100万円という規模の資金援助を受けられます。
参考:島田市の場合(リンク切れご容赦)

この申請から補助金を頂くまでの事務的手続きと現場施工管理は筆舌に尽くしがたい苦労があるので多くのハウスメーカーやフランチャイズ系工務店はこの制度利用について正直言って及び腰というのが実状です。そもそも在来木造建築物の耐震補強の設計と工事を責任持って遂行できる人材が不足していることの裏返しかもしれない。

住宅耐震補強 不足している耐力壁を「筋交い」と「合板」で適正に補強していく 島田市にて

左の画像はコバヤシ建築が最近行った島田市内での住宅耐震補強工事の様子です。この種の工事の難しいところはお家の方が住みながらにして大掛かりに構造体を改変しなければいけないところです。うーむ、この猛暑…家族は大変だ。

住宅耐震補強 軸材の端部は地震時の引き抜き力に抵抗できるよう専用金物で補強する 島田市にて

補助金を頂くためには工事進行に合わせて、基本的には補強箇所の全てを画像に収めなくてはならない。現場監督が工事進行のイニシアチブを完全に握る必要がある。なりたての若い監督さんには荷が重いかもしれない。
隣人の生命と財産を守るために、もっと広くこの制度を利用してほしいですね。水回りのリフォームなどと抱き合わせで耐震補強というのがおすすめです。住宅リノベーションという範疇になるのでしょうか。

耐震補強相談士の資格者不在の工務店でも、お付き合いのある設計事務所の建築士が資格所持している場合も多いのでまずはご相談なさってみて下さい。
情報を拡散して頂けるとうれしいです。

 

関連記事

PAGE TOP